この日は朝10時から14時以外は雨の予報で、昼間は1mm以下の雨量で、夕方から激しい雨の予報だ。東にサン・ジェロム市まで90km走ることにした。朝6時半に起床した。分厚い曇り空で小雨だった。レストランに出かけて朝食をとっている時に、激しい雨になった。天気予報とは、だいぶ違う。寒いのでこの日もウインドブレーカーの上にカッパを着て出発した。

前日の続きで148号線を走った。近くを並行に国道50号線が走っているが、途中区間がまだ開発中で、前日は途中から車の量が増えたが、この日は50号線への標識を過ぎたら、急に車の量が減った。カルメの町に入った所で、激しい雨になった。しばらく行くとガソリンスタンドが有ったので、飛び込んだ。コーヒーを飲みながら40分位雨宿りして、休憩をとった。
雨も上がって走り始めるとパンクした。どういう訳か雨の日にパンクが多い。小石等の普段踏まれていない尖った面が、すわりが悪いにも関わらず、雨の表面張力で上を向いてしまうのだろうか。車が通るたびに水しぶきが上がるので、広い敷地を探して、自転車を転がしていたら、前に車が止まった。心配してくれたので、パンクを修理する所を探している旨話したら、この家の主人は知り合いなので、頼んであげると言って家に入って行った。
主人が出てきて、車庫の車を出して、中で修理したら良いと言って、招き入れてくれた。いろんな修理道具が揃っている。かなりの高齢のようだが、先日80歳の誕生日パーティに80人以上集まってくれたそうだ。荷物おろしを手伝ってくれ、作業台を持ってきたり、電動ポンプの電源を入れたり、エアゲージを持ってきたりと、良く気の利く人だった。最後はチューブに軽く空気を入れた後、タイヤがチューブをかまないように、タイヤを揉んでいたら、これも手伝ってくれた。

コーヒーでもいかがと言われて、家に上がってごちそうになったら、昼食までごちそうになってしまった。先日の料理がたくさん余っているので、腐ってしまうのでたくさん食べてと言われて、満腹になった。奥様は10年位前に亡くなられて、一人暮らしだそうだ。お子様たちも近くに住んでいて、時々来るらしい。カナダでは20歳になると、学生でも親の助けをもらうと、皆から白い目で見られるので、奨学金のようなものを借りてでも、自活して独立していくという事を聞いたことがある。独立して出て行ってしまうのだろう。お礼を言って出発した。
この日のルートで一番大きな街のラシュート市に入る前に、また激しい雨になった。今度の雨は夕方まで止みそうにないので、ホテルを探した。ラシュート市の一等地にホテルを発見した。とても高そうなので、他のホテルを探したが見つからない。やむなくホテルに入ったら、内装も古いが格調高い作りだった。ドキドキしながら値段を聞いてみたら、65ドルと言われてびっくりした。もう一度聞きなおして、すぐに宿泊を決めた。良い部屋をいただき、自転車も立派な部屋に入れてもらった。

ホテルの近くに郵便局を見つけたので、資料を日本に送った。係員はスペイン語の顧客と格闘していた。しかし格闘しているという感じはなくて、仕事を楽しんでいるようで、スペイン語の勉強をしているようにも見える。カナダで出会ったスペイン語圏の2組目の人達だった。やっと終わったと思ったら、次は私を相手に日本語の勉強が始まった。むかし日本にも来たことが有るらしい。何とか終わる頃には、2人だった顧客は長蛇の列になっていた。これがこちらの流儀なので、焦らないでという事を、カナダに入った頃に教えてもらった。日本人の宿主は、現地人では気が付かない習慣の違いを教えてくれるので、とてもありがたい。
ラシュート市泊 走行距離:55km 天気:曇りのち雨 トップ画像:オタワ川向こうの教会
この日に通過した街: Montebello, Fassett, Pointe-au-Chêne, Calumet, Marelan, Saint-Phillipe, Lachute
