この日の予定は、ポンフェラーダ迄の58kmの予定だ。途中に鉄の十字架という有名な場所がある。巡礼者は地元から願いを込めた石を持参して、そこに置いて行くそうだ。標高が1505mで、アストルガが標高900m位なので、600m位登り、ポンフェラーダが標高600m弱なので、一気に900mを下る。最後の難関の1つだ。巡礼の道はLE142号線に沿って進んでいるので、LE142号線を進む予定だ。天気は雨雲が東に去って、快晴の予報だ。とても大きな雨雲で、スペインの東西半分の地域を覆う大きさだったようだ。関東地方の天気予報と違って、スペイン全土の天気予報なので、通過するのに3日位かかるのは、しかたがないのかも知れない。日本の感覚と異なるので、すぐに雨雲が去ると考えるのは、早計だった。
この日は、出発前に郵便局で資料を日本に送ることにした。山道に入る前に荷物を軽くしておきたい。朝一で郵便局に飛び込む為に、8時10分に行ったら、既に先客が一人並んでいた。巡礼者サイクリストで彼の地元のナバラからやって来たそうだ。彼の荷物はMTBの荷台に大きなかごを取り付けて、その中に荷物袋を入れている。とてもシンプルで、大胆な発想だ。カナダで出会った、自転車の前かごに荷物を入れてカナダ横断しているのと同じ類の野性的な人だ。ナイス・アイデアだね、から始まって、いろいろと話が弾んだ。
郵便局が始まってすぐに、彼が忘れ物を取りに行ったので、私が1番になった。宛先と送り主を書き終わった頃、彼が隣でクスクスと笑って、宛先と送り主を書く位置が逆だよと注意してくれた。係員も笑い出して、書き直しの為に、紙を貼ってくれた。何度も送っているのに、どうして今回は間違えてしまったのだろう。まだ頭が寝ぼけているらしい。スペインの郵送料はとても高くて、1kg弱で37ユーロも取られた。
朝食はとても豪華で、なんでも有り、食べ放題だ。ホテルを見回って気が付いたのだが、4星ホテルだった。温水プールが売り物で、オプションで200ユーロも取られるが、ホテル代は朝食込で65ユーロとこのクラスとしては、とても安い。ホテルの広場から市内を見下ろせて、きれいな景色だ。

9時20分に出発。この日はとても寒いので、厚手のサイクリング上着の上に、さらにウインドブレーカを着た。厚手のサイクリング着は、ロードバイクに乗り始めた頃に買って10年来愛用してきた物で、スペインの昔の強豪チームのウエア―だ。市街地から巡礼路の案内に従って進むと、LE142号線に入っていた。この町から発進する地方道らしく、出発後2kmの標識が立っていた(3km 9:45)。すぐに隣を巡礼路が歩道のような形で進む。小さな町で巡礼路とLE142号線が分かれたので、巡礼路に入ったら、すぐに砂利道になった(5km 9:56)。

砂利道を進むと、またLE142号線と巡礼路が一緒になり、この先は巡礼路と142号線が約15km先まで離れるので、車道を走る事にした(7km 10:17)。隣の巡礼路に、馬に乗った巡礼者がやって来たので、写真を一枚撮らせてもらった。なかなかお目にかかれない物を見た。この日も西風が強く向かい風だ。LE142号線は、路肩はないが、車は1時間に10台も通らないので、走り易い。対向車は殆ど来ないので、後ろから来る車は反対車線を通って追い越してくれる。

街を出た時から、登りは始まる。頂上でクラブ仲間が待っている訳でもないので、とてもゆっくりしたペースで、景色を楽しみながら登って行く。ペドレード町(13km)、サンタ・コロンバ町(16km)と進み、ラバナル町へ到着した(23km 12:12)。大きく迂回する道なので、一つ手前の村かと思っていた。ここのアルベルゲでスタンプをもらい、コーラを一杯飲んだ。
ここからきつい上りとなる。6kmで350m位登らなければならない。坂は一様ではないので、厳しい所もある。急坂の終わり1km手前にアルベルゲが有ったので、またスタンプをもらい、コーラを一杯飲んだ。フォンセバドンという町だ(28km 13:15)。この急坂も時々眺めの良い所で、一休みしながら進み頂上に着いた(29km 13:28)。頂上といっても、どこが頂上と言ったら良いか判らない位、丘の上は広くて、スカイラインのようになっている。場所によって東西南北の町が一望できるようになっている。鉄の十字架に到着した(31km 13:38)。写真を1枚撮ってもらった。私はキリスト教ではないので、石は持ってきていない。

暫くすると急坂の下りが始まった。こんな急坂を登って来たのかと思う位に、すごい坂でとても怖い。ブレーキをかけっぱなしで、途中のエル・アセボという村でブレーキが擦り減った分の調整を行った。たくさんの人達が休んでいたので、私も昼食をとった。


その後は一時期下り坂が軽くなったものの、またきつい下り坂が長く続いて、モリナセカという町に到着した(50km 15:36)。古い趣きのある街並みを進むので、街を見ながら歩いた。ポンフェラーダの町に入り、案内所の標識に従って進んだが、どこかで矢印を見落としたのか、見つからない。通行中の年配の方に聞いたら、説明が難しいので、連れて行ってあげると言って、300m位案内してくれた(16:20)。

残念ながら14時から17時までシエスタの休み時間だ。ホテル探しすることにした。今来た道を戻ると、すぐに見つかりチェックインした(57km 16:30)。案内所の開館後に訪れて地図とスタンプを頂いた。コインランドリはこの町には無いそうだ。その後は市内見学をした。

ポンフェラーダ町泊 走行距離:57km 天気:快晴 トップ画像:鉄の十字架
この日に通過した街: Astorga, Pedoredo, Sta.Colomba de Somoza, Rabanal del Camino, Foncebadón, El Acebo, Molinaseca, Ponferrada
